近ごろは、セミリタイアやFIREを目指す人がとても多くなりました。
Twitterを見ていると、ネット副業で成功しセミリタイアした人をよく見かけます。
では、副業で稼ぐスキルがないと、セミリタイアはできないのでしょうか?
僕の場合、かなりの社畜生活で仕事が忙しすぎたので、副業で稼ぐ時間・気力、そしてスキルもありませんでした。
しかし、工夫して本業の収入を最大化し、時間はかかっても資産形成に取り組むことで、セミリタイアはできると考えています。
また、どれだけ早い時期から資産形成に取り組めるかによって、セミリタイア時期が早まるか遅くなるか、分かれ道になってきます。
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社畜生活でどのように資産形成したのか
社畜生活に甘んじながらも、僕がおこなった資産形成は下記3点です。
社畜生活における資産形成
①残業は多いが相応の収入を得る
②支出の最適化を心掛けたる
③残ったお金は資産形成にまわす
では、1点づつ解説しますね。
①残業は多いが相応の収入を得る
仕事量を増やせる環境なら、たとえ残業時間は増えても、残業代を多く受け取ることも一つの手でしょう。
- 人が面倒がる仕事を引き受けた
- GIVEすると仕事が集まってくる
- 失敗点はサービス残業
僕はメーカーのシステムエンジニアでした。
手持ちの仕事に加え他の社員が面倒がって避ける仕事も積極的に引き受け、仕事量を稼いでいきました。
また、社内ユーザーから突発的な依頼やITに関する困りごとの相談がくるので、できるだけ短時間で正確な結果を返すことに注力していました。
より多くGIVEすることで、あちこちの部署から頼られることが増え、あふれるほど仕事が集まってきたのです。
当然、仕事量が増えれば残業と休日出勤が多くなり、それによる時間外賃金も大きくなりました。
残業代が増えるのも嬉しいですが、何より仕事によって人に感謝されることがモチベーションを上げてくれました。
一方で失敗点も、それはサービス残業。。
少し前まで、社内には60時間を超える残業は申請しないという悪い慣習がありました。
周りの人も60時間を超えた残業分を申請しないし、自分だけ異を唱えるのもイヤだったので放置していました。
まぁ、普通に考えればその分の残業代は非常にもったい幻の収入でした。
②支出の最適化を心掛けた
- 重い腰を上げ固定費を圧縮した
- 不安を理由にした支出を見直した
- 労働時間が多く支出は少なかった
セミリタイアを意識したら、支出の最適化は必須です。
重い腰を上げ固定費の圧縮に乗り出しました。
スマホは大手キャリアから格安スマホに切り替え、元々はドコモで9,000円かかっていたものを、楽天モバイルに変更し、当初2,980円、現在では0円に、通信費を削減しました。
それから、年会費ありのクレジットカード、視聴頻度が低いWOWOWとスカパー、アーティストのファンクラブなど、削れるものを見つけては解約してゆきました。
また、なんとなくの不安から契約していた、生命保険、自動車の車両保険、スマホ故障サポート料など、ある程度貯蓄が進んできた自分には不要と判断したものを解約しました。
たくさんのムダが見つかるかも。思い立ったら支出内容の確認はしておきましょう!
また、社畜生活のため、平日は深残業・土曜日はいつも休日出勤、日曜日はぐったりして家にいたので、あまりお金を使わなかったのも支出を抑えられた理由のひとつです。
③残ったお金は資産形成にまわす
- お金の管理をしやすくした
- 給料の50%は貯蓄と投資にまわした
- 失敗点はもっと多く投資するべきだった
当時の僕は、いま自分の総資産がいくらあるか、よく把握していませんでした。
メインの銀行口座はろくに記帳もしていなかったし、銀行員の友人の付き合いで入った定期預金口座も放置状態。。
その他にも郵便局やメガバンク、地方銀行、信用金庫や信用組合など金融機関の口座が乱立(?!)していた状態でした。
口座数が多く、管理することが億劫になっていたので、一旦 メインバンクとSBIネット銀行の2つに口座を集約しました。
その上で、マネーフォワード(現在はマネーフォワードME)に、銀行口座とクレジットカード、証券口座も連携し、いつでも自分の総資産がわかり、管理がしやすい環境を整えたのです。
また、給料の半分は貯蓄と投資信託にまわすよう決め、毎月のルーティーンとして定着させることができました。
お金の管理をしやすくしたことで、より資産運用に意識が向けられたことが、セミリタイアの大きな後押しになったと思っています。
人からみると「つまらなそうな人生」に見えるかも
ここまでの話で、皆さんどう感じるでしょうか?
「仕事・残業が多く、つまらなそうな人生」に見えるかもしれませんね。
これまでの自分の生活は、旅行などはほぼ行けていないし(奥さんには大不評)、仕事ばかりで疲れきっていました。
でも、価値観は人それぞれです。
映えない生活ですが、自分的にはそれほど不幸とは思っておらず、仕事を通じて人に感謝されることに喜びを感じていました。
そんな生活でしたが、結果的にアラフィフでセミリタイアすることができたので、今後の生活は充実するよう巻き返しを図ってゆきます。
時間をかければ本業のみでもセミリタイアはできる
副業でサラリーマン並みの収入を得ている人は、もう「稼ぐ力」を十分に身につけた状態なので、容易にセミリタイアは可能でしょう。
一方、「稼ぐスキル」がなくても「社畜」という状況を活かし、本業収入の最大化と時間をかけることによってセミリタイアできた、というパターンもあることをお伝えしてきました。
副業が難しくても、20代・30代の早い時期から、給料からの貯蓄や投資、支出の最適化に取り組むと、セミリタイアの道筋が見えてくると思います。
セミリタイア準備は、とにかく早くはじめれば、あとあと有利になってきます!
ぜひ、今日からでもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
以上